伊豆大島に行ってきました
竹芝客船ターミナルから23時発、翌5時着のフェリーに乗って、友人と伊豆大島へ向かった。
船内レストランで骨付きチキンカレーを食べてから、甲板から海を眺めながら色んな話をした。
『学生時代の友達の話。仕事の話。明日なにしよう?』
ゆっくりと、でも確実に離れていく街の光が幻想的で、この一瞬が永遠に続けばいいと思えた。
「大島に着きました」という船内アナウンスで目が覚めたので、外に出てみることに。
夜明けの海と空は見たことのない青さで、そびえ立つ緑の崖は巨大で凄みを感じました。
着港地である岡田港からバスで元町港へ移動し、定食屋「おともだち」で名物「べっこう丼」を頂きました。
朝5時半に食べた朝食は、べっこう醤油に漬けられた青唐辛子の効き具合が絶妙で非常に美味しかったです。
朝食を頂いた後は、元町港から歩いて5分ほどのところにある「御神火温泉」で朝風呂を浴び、大島空港近くの「ぶらっとハウス」へ向かい、そこの牧場で採れた大島牛乳で作られたソフトクリームを頂きました。
その後、バスの時間まで時間があったため、牧場の入り口でどうしようか相談していたところ、地元の方が声をかけて下さり、「野田浜から山を登ると、岡田港が見晴らせるよ」ということで、車で3分ほどのところにある野田浜まで送ってもらいました。
親切なオッチャンありがとう!
眼前に広がる緑の壁に一瞬気持ちが負けそうになりましたが、バスまでの時間が余っていたので山を登ることにした。
歩き出してふと、その「ゴルゴ松本」似のオッチャンから、ちゃんと道のりを聞いていなかったことに気付きましたが、とりあえず歩みを進めることに。
歩いても歩いても道の両端には背丈以上の草木が生えており、いつになったら見晴らしの良いところに着けるのだろう?という不安もあり、途中にあったあまり整備されていない小道に入ってみることにした。
草木を掻き分け、虫を払いのけて進んだ先には、乳ヶ崎と大島灯台に囲まれた碁石浜に着いた。
その後、何度か同じような小道に入って行ったが、結局オッチャンが言っていた「見晴らしのイイところ」は見つからず、気付いたら岡田港まで歩いて行けるところまで来ていたので、そのまま歩くことにした。
「大島珈琲」という海を見渡せるお店(普通の民家の庭)でカフェオレ(大島牛乳入り)を飲み、バスで三原山へと向かう。
当初の予定では、山頂口にある「御神火喫茶」で軽食を取ってから、大島温泉ホテルの露天風呂に入るつもりだったのですが、三原山のあまりの雄大さに心を奪われてしまい、急遽山頂まで登ることにしました。
日影もなく、昼過ぎという一番暑い時間帯でしたが、無事に山頂までたどり着きました!
何の遮るものも無く、人工物に登らずに、30分ほど前に自分がいた場所を見れるっていう経験は、都内に暮らしていたらあまり経験することが出来ないかもしれない。
当たり前のように暮らしている日常の風景が、人の手によって造られていることを気付かされた瞬間でした。
下山ルートは、大島温泉ホテルまで直接行ける「裏砂漠ルート」という道を使いました。
日本唯一の砂漠ということで、足場がかなり悪く、道標もあまり無く、「本当に下山できるのか?」なんて不安を抱きながらも、ただひたすらに歩いた。
友人と馬鹿話をしながら歩いていると、気付いたら森の中に入っていて、さっきま火山岩だった足元が、いつの間にか踏みしめると「カサッカサッ」という足音になっていました。
この森を抜けたところに大島温泉ホテルがあり、さっそく露天風呂に向かったのですが、たまたま他のお客さんはいなくて、眼前に広がる三原山を独占できました。
この旅の集大成とも言える眺めでした。
港に戻り、弁当を買って帰ろうとしたのですが、出港時間10分前ということで、残念ながら全て売り切れ。
泣く泣く船に乗り込み、即爆睡。
目が覚める頃には、竹芝客船ターミナルに着いていました。
浜松町駅の近くで、旅の打ち上げをしました。
伊豆大島は、日帰りで行けるほど都心から近く、交通費も安いのに、それ以上の自然を体験できる高コスパの観光地だと思いました。
今回は山メインで楽しみましたが、次回は釣りをしたり、シュノーケリングをしたりなど、海を楽しみたいです。
必ずまた行きたい観光地の一つとなりました。